MOREDANCE

DCC 2018

ダンス部にとっての甲子園「DANCE CLUB CHAMPIONSHIP」

2018.8.14@舞浜アンフィシアター

偶然か必然か、高校生活の中で巡り合い共に歩む若きダンサーたちが心を一つにステージへ向かった。
目指すは、ダンス部にとっての甲子園「DANCE CLUB CHAMPIONSHIP」で同じ夢を叶えるために。

DCC 2018

2018年8月14日、舞浜アンフィシアターを舞台に全国から集まった計36組の高校ダンス部が、彼らの青春を賭けた作品を披露するべく「DANCE CLUB CHAMPIONSHIP」に出場した。まるでミュージカルを見ているかのような希望溢れる賑やかなショー、見る者の想像力を掻き立てるユニークな振り付け。それぞれのチームカラーがダンス、音楽、衣装を通じてステージを彩り、会場内を感動の渦に巻き込んだ。

DCC 2018

この日、生徒たちにエールを送るべくサポーターとして抜擢された女子高校生ミスコン2017-2018」でグランプリを獲得しためいめい、さらにはピコ太郎のプロデューサーでも知られる古坂大魔王、数々のTV出演を果たす演出家のテリー伊藤、プロダンサー・グラミー賞アーティストの振付師などとして海外で活躍するPSYCHEらが審査員として会場に駆けつけた。高校ダンス部による圧巻のステージ後、圧巻のパフォーマンスを披露してくれた5人組ダンス&ボーカルグループDa-iCE、イベント当日にバースデーの生徒3名をステージ上に招きバースデーソングを贈るという心温まるパフォーマンスを披露したGANMI、“夢人(ドリーマー)”をテーマに迫力あるダンスを見せつけるavex dance masterの選抜チームDream Teamのステージも披露され、会場は大盛り上がり。

しかし、ここは決戦の場。和やかなムードも授章式が始まると会場の雰囲気は緊迫した。様々な賞が告げられ、ついに第3位の発表ーーーーーーー呼ばれたのは、三重高等学校。「総体(インターハイ)」をテーマに東京オリンピックに向けて日々努力するアスリートたちの姿を描いたステージでは、2020年に浮かび上がる数々の感動シーンがダンサーたちによって表現されていた。続いて準優勝に輝いたのは大阪府立久米田高等学校の「女帝(マドンナ)」。シンプルな赤い衣装で統一し、空間全体を生かした構成と華麗なダンスが女性らしく人々を魅了した。

DCC 2018 三重高等学校「総体(インターハイ)」 三重高等学校「総体(インターハイ)」
DCC 2018 大阪府立久米田高等学校「女帝(マドンナ)」 大阪府立久米田高等学校「女帝(マドンナ)」

そしてグランプリの発表。この瞬間生徒たちの頭の中には今日という日まで仲間と頑張ってきた練習の日々、時には笑い合い、時にはケンカをしみんなで作り上げた舞浜アンフィシアターでのステージ、圧倒された他校のダンス。日常に潜む彼らにとって掛け買いのない瞬間が頭の中を巡っていただろう。張り詰めた緊張感の中、優勝に輝いた高校の名前が会場内に響きわたった。 ー優勝は「輝晴(ハレルヤ)」。大阪府立登美丘高等学校。 ミュージカル風のスリリングな構成や次々と変わるダンサーの表情と振り付けが、オーディエンスの視線を掴んだまま離さない。一人ひとりのキレのある動きが客席をも巻き込んだ一体感を生み出していた。

DCC 2018 大阪府立登美丘高等学校「輝晴(ハレルヤ)」 大阪府立登美丘高等学校「輝晴(ハレルヤ)」

授賞式が終わり、ダンサーたちはそれぞれの想いを胸に会場を後にした。次に来る夏、私たちが出会うドラマはより一層輝きを放っているだろう。

大阪府立久米田高等学校インタビュー

DCC 2018 大阪府立登美丘高等学校インタビュー
グランプリ受賞した率直な感想を教えてください。
「2連覇っていう大きな目標を達成できて嬉しいです。自分たちの全力を出せたので本当によかったです」
練習期間中、苦労したことはありましたか?
「みんなの気持ちが揃わないと作品も揃わないので気持ちを揃えたり、大会に出たことがない子にどう本番のイメージを伝えるのが難しかったです。練習メニューもいろんな子の意見を聞いて、みんなで勝てる練習を考えました」
テーマ「輝晴(ハレルヤ)」を決めた理由を教えてください。
「選曲もテーマも、自分たちがイメージできるものが何かっていうのを考えるのを大事にしているんですけど、今回使用した曲を聴いたとき、歌詞にもハレルヤって言葉が入っていたので雨や傘、男という表現のキーワードを連想していきました」
ハレルヤを表現するにあたって、一番こだわった部分を教えてください。
「お客さんがどこを見ても飽きないようにストーリーを考えるのがすごく難しかったです。かっこいいんですけど早くて難しいダンスなので笑顔を作れなかったりしたんですけど、OGの先輩方も協力してくださって、各パートの表情の付け方までこだわりました」
今後の目標は何ですか?
「9月16日に3年生の引退公演があるので、その大会でも優勝して大阪に帰りたいです。それから引退まで自分たちが後悔しないように踊っていけたらいいなと思います」
自分たちにとってのダンスとは何ですか?
「高校生活の全てです。勉強よりも部活で過ごしてる時間の方が長いし、すごく濃い時間をみんなと過ごしています」
自分にとっての青春を教えてください。
「仲間と一緒にひとつの目標を達成するために頑張るのが青春だなって思います。今回も練習の時から、もう青春やな〜って感じていて。みんなで協力してひとつのものを作り上げることってなかなかないので、それを高校生の間にこんなに大きな舞台で出せたのは本当に嬉しいです」
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